2022年10月15日
大学院生の星野良朋先生の論文がBone Reports誌に掲載されました。
これまでに二次性に後縦靱帯骨化症などの傍脊柱靱帯骨化症を起こしやすい疾患として、長期に渡る重篤な副甲状腺機能亢進症、先端巨大症、筋強直性ジストロフィーなどが報告されていますが、そのほとんどがcase reportでした。そこで今回、当院通院中の先端巨大症連続10例において 傍脊柱靱帯骨化症 の有無を確認したところ、10例中5例で傍脊柱靱帯骨化症(うち2例で後縦靭帯骨化症)を認め明らかに一般健常集団より高い同症の合併率を認めました。
以上より先端巨大症では傍脊柱靱帯骨化を促進するメカニズムが存在することがより明らかとなりました。今後はそのメカニズムの解明を通して傍脊柱靱帯骨化の予防法、治療法開発に進んでいけると良いと考えております。