The effect of burosumab on intact and C‐terminalFGF23 measurements

2022年10月18日

論文

米国ミネソタ州のMayo Clinicとの共同研究の結果が英国内分泌学会/豪州内分泌学会合同機関誌であるClinical Endocrinology誌にアクセプトされました。

X連鎖性低リン血症性くる病や腫瘍性骨軟化症などのFGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症に対して抗FGF23抗体ブロスマブを使用した際の血清FGF23濃度の変化を、本邦で開発し海外向けに供給しているintact FGF23測定試薬:MedFrontier(Minaris Medical社)とc端FGF23測定試薬(Immutopics社)で測定した結果を報告したものとなります。

予想通り疾患によって低下したリン感知閾値に対して、抗体医薬でリン濃度が正常化しているため、一般的な末期腎不全症例と同様にintact FGF23の値は代償性に5万~20万 pg/mLまで上昇していました。一方でブロスマブ中止後も長期に渡りFGF23濃度の著明上昇が継続しているとの報告もあるため、代償性上昇に加えて抗体医薬と結合し不活性化したintact FGF23は非常にクリアランスが悪く血清中に留まっているという状況も反映していると思われます。

本法で開発されたintact FGF23測定試薬は競合他社の試薬と比較しても疾患の診断感度、特異度ともに非常に優れていることがこれまでにも示されています。国際的にも本試薬が多く利用されることを期待しております。

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