東京大学医学部附属病院で骨粗鬆症を診療された方へ

2020年12月10日

トピック

現在わが国においては、人口の急速な高齢化に伴い骨粗鬆症の患者さんが年々増加しており、その数はおよそ1,300万人(2018年)と推定されています。骨粗鬆症では椎体、大腿骨近位などの骨折が生じやすくなりますが、これらの骨折は日常生活の質を著しく低下させるだけでなく、寿命にも強く影響します。そのため骨量、骨強度を適切に管理することによって、骨粗鬆症を予防・治療していくことが重要です。

2018年度に東京大学医学部附属病院では、種々の要因を背景として生じ、その管理や治療法が高度化してきている骨粗鬆症を複数の診療科にまたがり包括的に管理すべく、腎臓・内分泌内科、老年病科、アレルギー・リウマチ内科、女性診療科、リハビリテーション科、整形外科・脊椎外科の6診療科共同で骨粗鬆症センターを開設いたしました。

本研究は骨粗鬆症センターを受診された方を対象とし、骨粗鬆症の診断や治療の状況を検討し、今後の骨粗鬆症診療に役立てるための観察研究です。

【研究課題】
東京大学医学部附属病院 骨粗鬆症センター受診患者における診療記録を利用した観察研究 (審査番号:12011)

【研究機関名及び本学の研究責任者氏名】
この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示すとおりです。

研究機関    東京大学医学部附属病院 
研究責任者 東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 伊東 伸朗
担当業務  データ収集・解析・研究のとりまとめ

【研究期間】
倫理申請承認後~2023年4月30日まで

【対象となる方】
東京大学医学部附属病院骨粗鬆症センターを、本研究の倫理委員会承認後に受診した患者様を対象とします。

【研究の目的】
本研究は、骨粗鬆症センターを受診した患者を対象として、検査所見・臨床経過・治療法の有効性や合併症を検討し、当院での診断や治療の状況とその効果を把握・検討することにより、今後の骨粗鬆症の診断、治療法の確立に役立てることを目的とします。

【研究の方法】
この研究は、東京大学医学部倫理委員会の承認を受け、東京大学医学部附属病院長の許可を受けて実施するものです。これまでの診療でカルテに記録されている血液検査や尿検査結果、画像検査、病理検査などのデータを収集して行う研究です。特に患者さんに新たにご負担いただくことはありません。

【個人情報の保護】
この研究に関わって収集される試料や情報・データ等は、外部に漏えいすることのないよう、慎重に取り扱う必要があります。

あなたの情報・データ等は、解析する前に氏名・生年月日等の個人情報を削り、代わりに新しく符号をつけ、どなたのものか分からないようにした上で、当研究室において伊東伸朗が、鍵のかかるロッカー等で厳重に保管します。ただし、必要な場合には、当研究室においてこの符号を元の氏名等に戻す操作を行い、結果をあなたにお知らせすることもできます。

この研究のためにご自分のデータを使用してほしくない場合は初診日から1年半までの期間に、主治医にお伝えいただくか下記の研究事務局までご連絡ください。ご本人によるご連絡が困難である場合にはご家族など代理の方からのご連絡でも構いません。ご連絡をいただかなかった場合、ご了承いただいたものとさせて頂きます。

本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。

2020年10月

【問い合わせ先】
東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 助教 伊東伸朗

住所:東京都文京区本郷7-3-1 電話:03-3815-5411 (東大病院代表) (内線 37803)  FAX:03-5800-9760

TOP▲